神奈川県綾瀬市は17日、市立綾西小学校で10月にプールの給水栓を19日余り、閉め忘れたため、約4千立方メートルの水道水が流出し、同月の上下水道料金が約116万円になったと発表した。
市教育総務課によると、同校プールは消防用水として常に貯水する必要があるので、修繕工事の調査で水を抜いた後、10月10日午後に同課の担当職員が給水栓を開いた。満水まで長時間かかるため、職員は夕刻に栓を閉めて翌日再開するよう学校側に依頼したと主張するが、学校側は「開栓したことを認識していない」と反論しているという。
同月29日に学校職員が気づくまで流出が続いた。プールは約300立方メートルで満水になるが、検針の結果、同月の水道水使用量は4229立方メートルだったという。市は給水栓操作を複数でする防止策を定めた。関係者の処分と料金支払い方法の検討を続けるという。(吉村成夫)