日本高校野球連盟が設けた「投手の障害予防に関する有識者会議」の第1回会合が26日、東京都内で開かれた。座長に、中島隆信・慶応大商学部教授が選出された。
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会議は新潟県高野連が今春の県大会での投球数制限導入を検討したことをきっかけに設けられた。委員は高校野球指導者、医師、弁護士ら13人。この日は1人が欠席し、12人で議論が進められた。投球数制限については賛否両方の意見があり、導入した場合に部員不足の学校が苦しむという地方の現状も報告された。連投による負担を指摘する声もあった。
会合後、中島座長は「目的は投球数制限導入ではなく、選手の障害予防。選手第一、選手の将来を考えようという提言が大事になる」と述べ、「方向性は確認できた。どこまでルール化できるかが課題」と語った。議論の発端になった新潟県高野連の富樫信浩会長は、「(投球数制限の)賛否は承知している。(議論のテーマから)外してはならないのは、子どもたちを守るということ。この会合が一つの切り口になれば」と話した。
次回は6月7日。11月初旬までに計4回の会合を開いて提言をまとめ、同月29日の日本高野連理事会に提出する予定。