皇居では5月4日、新天皇陛下の即位を祝して一般参賀が行われる。一般参賀は、天皇誕生日や新年などの機会に、天皇、皇后両陛下が皇族方と共に、国民からの祝福に応える行事だ。宮殿の長和殿のベランダに複数回にわたって姿を見せ、東庭に集まった人たちに手を振る。4日は午前10時から計6回、予定されている。退位した上皇さまと上皇后さまは出席しない。
【詳報】平成最後の日、陛下が最後のおことば
【特集】両陛下の「祈りの旅」をたどる
【特集】天声人語でたどる「平成」
宮内庁によると、一般参賀が初めて行われたのは、終戦3年後の1948年。当初は両陛下や皇族方のお出ましはなく、参賀客は記帳をして退出するだけだった。ただ、その様子を見ていた昭和天皇が内廷庁舎の屋上に出て、参賀の人たちに帽子を振って応え、51年からは本格的に参賀者のために姿を見せるようになった。参賀の人々に直接「おことば」を述べるのも昭和天皇が始めた。
参賀当日は午前9時半ごろに皇居正門の二重橋門が開かれる。事前に皇居前広場で手荷物検査を受け参入する。混雑で両陛下の姿が見られない人のために、宮内庁は昨年から大型モニターを設置している。