5月1日、新天皇陛下が即位した。当日は皇位のしるしとされる神器などを引き継ぐ「剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀」、新天皇陛下から国民に向けた最初の「おことば」がある「即位後朝見の儀」が開かれる。
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4日にはさっそく、皇居で即位を祝う一般参賀が開催され、新皇后の雅子さまや皇族方と宮殿・長和殿のベランダに立ち、集まった人々の祝意に応える。上皇さま、上皇后さまは出席しない。新天皇陛下のおことばも検討され、何が語られるかが注目される。
25~28日にはトランプ米大統領が来日する。新天皇の即位後、最初に迎える国賓となり、歓迎行事や新天皇陛下との会見、宮中晩餐(ばんさん)会が開かれる。
天皇の定例地方訪問「三大行幸啓」は、代替わり後は国民文化祭が加わって「四大行幸啓」となる。6月の全国植樹祭(愛知県)を皮切りに、9月に全国豊かな海づくり大会(秋田県)と国民体育大会(茨城県)、秋に国民文化祭(新潟県)が予定されている。
皇嗣(こうし)となった秋篠宮さまは、皇嗣妃・紀子さまと5月18日に鳥取市で開かれる第30回全国「みどりの愛護」のつどいに出席する。新天皇ご夫妻から引き継いだ行事のひとつだ。
また、秋篠宮ご夫妻は6月下旬~7月上旬、ポーランドとフィンランドを公式訪問する。外交関係樹立100周年の記念行事に出席する予定で、5月の代替わり後、皇室として最初の海外訪問となる。
秋篠宮家の長女眞子さまは7月中旬、日本人移住120周年を迎える南米のペルーとボリビアを訪問する。国際基督教大学を卒業した次女佳子さまも本格的に公務に取り組む予定で、姉妹で両親を支えていく。
9月にはラグビーワールドカップ日本大会が開幕する。秋篠宮さまが名誉総裁として各国代表を出迎える。
10月22日には天皇即位を宣言する「即位礼正殿の儀」が開かれ、新天皇、新皇后両陛下が各国要人と対面する。この日には両陛下がパレードする「祝賀御列(おんれつ)の儀」も予定され、両陛下を乗せたトヨタの最高級車「センチュリー」のオープンカーが公道を走る。
11月14日から15日にかけては、新天皇が新穀を神々に供え五穀豊穣(ごこくほうじょう)などを祈る儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」の中核行事「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」がある。
2020年も大きな行事が続く。4月には秋篠宮さまが、皇太子と同様の立場であることを内外に示す「立皇嗣(りっこうし)宣明の儀」が行われる。7月に開幕する東京五輪、続く東京パラリンピックには新天皇陛下が大会の名誉総裁に就任する見通し。皇族方も各競技の観戦に訪れる予定だ。