タイのワチラロンコン国王(66)の戴冠(たいかん)式は6日、最終日を迎え、国王が王宮のバルコニーから市民らに姿を見せる「一般参賀」などがあった。
国王は同日夕、スティダー王妃とともにバルコニーに立ち、「多くの人々が集まってくれたことを、大変うれしく思う。このハーモニーが、国のさらなる繁栄につながっていくよう願っている」などと述べた。
王宮前には国王のシンボルカラーである黄色の服を着た市民が詰めかけ、「万歳!」と声を上げたり、国歌を斉唱したりした。
その後、国王は王宮内でタイ駐在の各国の大使らと会った。
ワチラロンコン国王は在位70年を誇ったプミポン前国王の長男で、2016年10月の前国王の死去を受けて即位した。戴冠式は69年ぶりで、4日から3日間にわたって行われた。4日には王冠を受け継ぐ儀式などがあり、5日は祝賀のパレードが夕方から深夜まで続いた。(バンコク=乗京真知、貝瀬秋彦)