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東都大学野球の春季リーグ戦は23日、神宮球場で最終第5週の2回戦が行われ、東洋大が2季ぶり20度目のリーグ制覇を勝ち点5の完全優勝で果たした。第1試合で2位の国学院大が敗れた時点で優勝が決まった東洋大は、第2試合で亜大に延長十一回、7―6でサヨナラ勝ち。全5校から勝ち点を挙げ、10勝3敗1分けでシーズンを終えた。 ◇ 昨春まで3季続けてリーグを制し、昨秋は勝ち点3に3校が並ぶ混戦の中、勝率差で4連覇を逃した東洋大の王座奪還は、新エースとなった村上頌樹(しょうき)(3年、智弁学園)の成長が大きかった。 2016年春の選抜優勝投手は今季、8試合に先発して4完封を含む6勝負けなし。防御率0・77。春は3試合に先発するも、要所で本塁打を浴びる試合が続くなどして1勝もできず、秋は出番すら限られた昨年とは別人のようだった。 昨春6勝の上茶谷大河(DeNA)、抑えエースだった甲斐野央(ソフトバンク)らプロ入りした「150キロトリオ」に注目が集まった昨年。「自分は悔しい思いばかり。甲斐野さんや上茶谷さんからも『来年はお前しかいない』と言われて、やってやろう、とずっと思っていた」。村上は言う。 新たにフォークを覚えて投球の幅を広げ、球速も増して、惜しくも完全試合を逃した22日は自己最高の149キロをマーク。スタンドのファンからは驚き交じりの歓声や拍手が沸いた。 リードを担うのは「150キロトリオ」の球を受け続けてきた主将の佐藤都志也(4年、聖光学院)。「佐藤のリード面の成長も大きい」と、捕手出身の杉本泰彦監督は語る。 昨季まで中川圭太(オリックス)が担ったチームの4番でもある佐藤は「(150キロ超の)3人が抜け、今年は打たなきゃ勝てない。攻撃のチームをつくろうと言い合ってきた」とも話す。昨秋以降、打撃を強化。ひたすらバットを振り続けた結果が、投手から野手に転向し、今季5本塁打を放った山田知輝(4年、桐生第一)らの開花を生んだ。 「練習ではすごい打球を飛ばす選手が多いのに、その力を試合で出し切れない。打つほうはまだまだ」と杉本監督は不満げだが、この日も七回に代打で出た1年生、広岡隆成(拓大紅陵)がいきなりリーグ戦初本塁打を放つなど鍛えた長打力を随所で見せつけ、逆転勝利につなげた。 開幕前の予想を上回るエースの活躍と強化した打撃で、杉本監督にとっては昨春の就任後2度目の頂点に。2年続けて初戦で敗れている全日本大学選手権(6月10日開幕)で、生まれ変わったチームの力を示すことが次の目標となる。(杉山圭子) |
東洋大の王座奪還、立役者は新エース「昨年悔しい思い」
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