米航空機製造大手ボーイングの最新鋭小型機「737MAX」を保有する中国の航空会社12社のうち、11社が24日までに、ボーイングに対し、運航停止で生じた損害を賠償するよう求めた。中国メディアが報じた。
請求したのは、中国東方航空、中国国際航空、中国南方航空など。737MAXが運航できずに生じた損害と、発注済みの新機体の引き渡しが遅れたことによる損害を訴えた。請求額は明らかになっていない。
相次ぐ墜落事故を受けて、中国の航空当局は3月11日、737MAXを運航停止とした。この時期に賠償請求が相次いだのは、米国が追加関税や輸出制限などで対中制裁を強めたことに対抗した可能性がある。(北京=福田直之)