ネパールの首都カトマンズで26日、民家など3カ所で爆発が相次ぎ、地元メディアなどによると4人が死亡、8人が負傷した。警察当局は、共産党毛沢東主義派(毛派)から分裂した非合法団体が関与した疑いがあるとみて調べている。
報道によると、爆発が起きたのはカトマンズ中心部や北部。現場の民家から、毛派から分裂した非合法団体のパンフレットが発見されたという。警察は組織の構成員ら9人を爆発に関与した疑いで逮捕した。
毛派はかつて極左武装集団として知られ、2000年代に勢力を拡大。06年に政府との間で和平合意が成立し、政党として国政に参加するようになっている。ただ一部の分派は暴力を是認し、非合法化されている。(ニューデリー=奈良部健)