川崎市多摩区の路上で登校中の児童らが襲われ19人が死傷した事件で、刃物で襲撃したとされる岩崎隆一容疑者(51)が、小田急線登戸駅から約400メートル離れた事件現場のスクールバスのバス停まで、どこにも立ち寄らずに移動していたことが捜査関係者への取材でわかった。登戸駅へも西に約4キロ離れた自宅から電車で直行したとみられており、神奈川県警は計画的に事件を起こした可能性があるとみている。
岩崎容疑者の親族、市に14回相談 同居、ほぼ会話なく
県警は29日、岩崎容疑者が親族と住んでいた川崎市麻生区の自宅を殺人容疑で捜索。押収した資料の分析を通じて、動機などの解明を進める。
岩崎容疑者は28日午前7時ごろ、自宅を出て最寄りの小田急線読売ランド前駅方面に走って向かう姿を近所の人に目撃されていた。さらに県警が駅の防犯カメラ映像などを分析した結果、同駅から電車に乗り、3駅目の登戸駅で降りたことが判明。捜査関係者によると、駅から事件現場に迷わず向かったという。
自宅から現場まで徒歩と列車で約30分かかる。県警は岩崎容疑者がこの朝、自宅を出て、現場に直行したとみており、同容疑者が児童などが多く集まる場所を事前に知っていた可能性もあるとみて捜査している。
捜査1課などによると、岩崎容…