家電量販大手のヤマダ電機は29日、運営する二つの通販サイトが不正アクセスを受け、最大3万7832件のクレジットカード情報流出の恐れがあると発表した。一部の情報は不正利用の可能性があることを確認したという。
不正アクセスを受けたのは「ヤマダウェブコム」と「ヤマダモール」。3月18日~4月26日にカードの新規登録や変更をした顧客について、カード番号、有効期限、セキュリティーコードの情報が漏れた恐れがある。ヤマダ電機は4月16日に漏洩(ろうえい)の可能性を把握し、26日に両サイトでのカードの新規登録などを中止。あわせて第三者機関に調査を依頼したが、事態を1カ月以上公表していなかった。
公表まで時間がかかったことについて、ヤマダは調査結果を待っていたとし、「正確な状況を把握しない段階での公表はかえって混乱を招くこととなる」などと説明した。対象の顧客にはメールなどで説明したという。問い合わせは午前9時~午後8時、同社お客様相談窓口(0120・335・537)。(土居新平)