漂着ごみや不法投棄に悩まされる長崎県・対馬で9日、「日韓海岸清掃フェスタin対馬」があった。地元の高校生、海を挟んで向き合う韓国・釜山の中学・高校・大学生、両国の市民ボランティアら計約250人が参加。対馬市東岸に位置する赤島の海岸を歩いて現状を知り、力を合わせて清掃活動をした。
ペットボトルや空き缶、発泡スチロール……。岩場に打ち上げられたごみを、若者たちが手分けして拾っていった。大きな流木は、声を掛け合って持ち上げ、片付けた。対馬高校1年の宮城音亜さんは「きりがないので、これからは捨てないことを考えないと」。
中にはハングル表記の容器もあった。釜山の生徒らを引率した高校教師オ・ミョンオクさんは「捨てられてから何十年も漂流し、流れ着いたようだ。もし今、ごみを投棄したら、将来世代の海を汚すことになる。美しい海を残すのは、今の世代の責任」と表情を引き締めた。
家電や漁具も捨てられていた。地元の男性は「韓国や中国からの漂着ごみが注目されるが、地元の心ない人の不法投棄もあり、足元から襟を正さなければ」。
フェスタは日韓の市民が交流し…