ケース①「オスである」
初回は、小学館の女性誌「Domani(ドマーニ)」のケース。今年2月発売号の広告として、「働く女は、結局中身、オスである。」などとする広告を東京メトロ・表参道駅に貼り出しました。
同誌がターゲットにする層は、既婚・子持ちの働く女性。広告では「ニッポンのワーキングマザーはかっこいい!」として、「働く女は、結局中身、オスである」「今さらモテても迷惑なだけ」「“ママに見えない”が最高のほめ言葉」などとのコピーを連ねたところ、SNS上では「なぜオスと言われなくてはいけないのか」などと批判が殺到しました。
小学館は予定どおり広告を掲出しました。
女性にまつわる表現をめぐり、企業の広告がネットで炎上するケースが相次ぎました。「なぜ炎上したのか、わからない」とつぶやいた2人の男性記者の疑問を解くべく、ジェンダーや企業広告に詳しい治部れんげさんを訪ね、広告のケースごとに議論しました。
働く女は女じゃない?
治部 ドマーニの広告では「ママに見えない、が褒め言葉」「働く女は、結局中身、オスである」という言葉が批判を受けました。なぜだと思いますか?
リュウ これはなんとなくだめな…