主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせて制定された大阪府条例で禁止された区域でドローン(小型無人飛行機)を飛ばしたとして、府警は13日、大阪府の60代と京都府の30代の男2人を府条例違反の疑いで検挙し、発表した。2人はいずれも「趣味で飛ばしていた。禁止されているとは知らなかった」との趣旨の説明をしているという。
ドローンの飛行について、4月に施行した府条例は、5月29日から6月30日の間、G20の主会場となる「インテックス大阪」がある人工島「咲洲」(大阪市住之江区)とその周囲300メートルや、関西空港とその周囲1キロなどを飛行禁止区域に指定。条例に違反すると1年以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられる。府警は男2人を府条例違反の疑いで書類送検する方針。
府警警備総務課によると、2人は13日午後、咲洲の公園でそれぞれ、ドローンを飛ばした疑いがある。5月29日以降に禁止区域でドローンを飛ばすには、飛行させる日の30日前までに警察を通じて府公安委員会への届け出が必要だった。咲洲で警戒中の警察官が飛んでいるドローンを見つけ、リモコンを操作している人を職務質問して発覚したという。