堺市南区で昨年7月、大型バイクに「あおり運転」をした末に車で追突し、バイクを運転していた大学4年の高田拓海さん(当時22)を死亡させたとして殺人罪に問われ、大阪地裁堺支部で懲役16年の判決を受けた中村精寛(あきひろ)被告(40)=同区=の弁護側が4日、判決を不服として控訴した。
堺あおり運転「怒りに身を任せて殺害した」 故意に衝突
1月25日の一審判決は、中村被告がバイクに前に入られたことに腹を立てて追跡し、故意にバイクに衝突したと判断した。弁護側は被告はバイクの運転に腹を立てておらず、追跡もしていないと主張。「ブレーキをかけたが間に合わなかった」などと殺意を否定し、過失による事故だったと訴えていた。