北朝鮮の対外宣伝メディア「朝鮮の今日」は18日、5月にあったカンヌ国際映画祭の長編コンペティション部門で最高賞パルムドールに選ばれた韓国のポン・ジュノ監督の「パラサイト」を具体的に紹介し、資本主義社会を批判した。北朝鮮メディアが国外の映画を取り上げるのは異例だ。
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映画の原題は「寄生虫」で、貧富の格差をエンターテインメントにした奇想天外な作品。この北朝鮮メディアは「一つの映画が示唆することは」という記事のなかで、「寄生虫」と映画の題名を挙げ、「南朝鮮(韓国)で人気を博している一つの映画は、資本主義制度こそが貧富の格差拡大という悪性腫瘍(しゅよう)を抱え、腐って病んだ社会であり、希望も未来もない社会だということを改めてはっきりと気づかせた」と指摘した。
映画の人気の理由については韓国メディアの記事を引用する形で、「最も人気のある俳優として知られるソン・ガンホをはじめ、有名な俳優たちが映画に多く出演しているが、その基本は日増しに厳しくなる社会の格差拡大の実像をリアルに描いている」と具体的に伝えた。
さらに、データの引用元は明記…