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高齢ドライバーによる暴走事故が各地で相次いでいます。走行中の事故の衝撃を和らげる自動ブレーキを搭載した車も増えていますが、まだ一部に過ぎません。そうした中で注目されているのが、ブレーキとアクセルのペダルの踏み間違いを防止する装置です。悲惨な事故を未然に防ぐ手立てはどこまで進化しているのか。そして、その限界は――。カー用品店や自動車メーカーへの取材で探りました。 1年で販売台数26倍 車用品販売大手・オートバックスセブン(東京)の各店舗には、ペダルの踏み間違いを防止する装置を求めるドライバーが4月下旬から殺到しています。 装置は、アクセルを急に踏み込んだときに「誤ってアクセルを踏み込んだ」と判断し、アクセルを無効にする仕組みです。 オートバックスで販売しているのは、取り付け代込みで1台3万~4万円の製品です。購入した人は70歳以上の高齢ドライバーが8割を超え、「運転が不安になってきた」ことを理由に挙げることが多いそうです。5月の販売台数は昨年5月の26倍に上り、6月に入ってからは品薄の状態が続いています。 きっかけとなったのは、4月19日に東京・池袋で起きた事故でした。 87歳の男性が運転する車が猛スピードで横断歩道に突っ込み、31歳の女性と3歳の女児が亡くなりました。事故の捜査はいまも続いていますが、男性がブレーキと間違えてアクセルを強く踏み続けた可能性が指摘されています。 この装置で同様の事故を防ぐことができるのでしょうか。 ことはそう簡単ではありません… |
高齢者暴走、防止装置に限界 どんな時動く?知らぬ人も
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