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秘書検定の答案108人分を紛失 合否判定が不可能に

公益財団法人「実務技能検定協会」(東京都新宿区)が、16日に行った秘書検定2級の試験で受験者108人分の答案用紙を紛失していたことが分かった。協会は対象の受験者に再試験の実施や返金に応じるほか、おわびとして全員に2千円分の図書カードを渡すと文書で通知した。受験生からは「あまりに一方的」との声もあがっている。


協会によると、紛失したのは会場となった埼玉大学(さいたま市)の1教室分の答案用紙。18日、試験を委託した業者から協会に送られてきた答案用紙の枚数と受験者数が合わず発覚した。欠席した受験者や予備の答案用紙に紛れたおそれが強いという。白紙の答案用紙は1週間、保管することになっていたが、業者が破棄した。


埼玉県の大学4年の女子大生(22)は、社会人マナーを習得した証しになればと考えて受験した。自己採点すると、合格ラインを超えていた。だが自宅に届いた協会の謝罪文書では「委託業者による答案用紙の回収作業、返送作業に不手際があり、合否判定が不能になりました」とあるだけ。「受験者の多くが就職活動で活用しようと考えている大学生。若者を甘くみているのでは」と憤る。


協会の保坂恭世理事長は取材に対し「受験者の怒りはごもっともだと思う。大変申し訳ない」と語った。文科省と相談し今後、協会のホームページに謝罪文を掲載する予定という。


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