オリックスのドラフト7位新人、中川圭太内野手(東洋大)が、打率3割8分6厘で交流戦首位打者に輝いた。2005年に始まったセ・パ交流戦で、ルーキーが首位打者になったのは初めて。23歳は「支えてくれた方のおかげ。もっとやらないとという気持ち」と話す。活躍の裏にあるのは、向上心と打撃スタイルの転向。そして、自身の「枕詞(まくらことば)」については、複雑な思いも……。
優勝遠い「呪い」解けるか オリ担当記者が感じた変化
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東洋大では1年から中軸を任された右打者。ドラフトは下位指名だったが「巧打に加え、パワーも兼ね備えている」と担当スカウトは高評価していた。
ただ、本人は春季キャンプで、吉田正尚やロメロらの打撃を見て驚いた。「打球の上がり方が違った。プロはパワーヒッターがたくさんいる。違うところで生き残っていかないと」。選んだ道が「右方向に打てて、アベレージの高い打者」。投手の間合いによって足の上げ方を変え、タイミングを合わせて捉えることに重点を置くようになった。
24日のヤクルト戦では「ミートを意識」して5打数2安打。2本とも外角球を逆らわず、中前安打にして打率を上げた。
「観察」も大切にしている。現…