日本が初めて議長国を務める主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)は、初日の28日、トランプ米大統領と安倍晋三首相の首脳会談も開かれ、早速、活発な首脳外交が繰り広げられました。2日目の29日は、世界が注目する首脳会談も予定されています。見どころを紹介します。
【特集】G20の情報をわかりやすく
29日で最も注目されるのは、なんと言っても米中首脳会談。トランプ氏と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が、昼食を交えながら対面します。
米中の貿易紛争は、合意間近かと思われた5月、トランプ氏が突然、「遅すぎる。ダメだ!」とツイート。交渉は決裂し、米国は2千億ドル分の対中追加関税「第3弾」を25%に引き上げました。トランプ氏はさらに、中国からのほぼすべての輸入品が対象になる3千億ドル分の追加関税「第4弾」の準備を終えて、中国に圧力を強めています。
一方の中国も、米国の要求を「主権侵害だ」と激しく反発。激しさを増す米中の報復合戦は、世界の経済にも影響を及ぼし始めています。なんとか開催が決まった米中首脳会談。妥協して歩み寄れるのか、決裂するのか、継続協議か。世界が注視しています。
トランプ氏は、一連の会談が終…