住宅設備大手LIXIL(リクシル)グループの最高経営責任者(CEO)に復帰した瀬戸欣哉(きんや)氏が28日、東京都内で朝日新聞などのインタビューに応じた。25日の定時株主総会に諮られた役員人事案で、自身への賛成率が53・71%にとどまったことについて「信任を完全に得た勝利ではない。謙虚に受け止める」と述べ、慎重に経営を進める姿勢を示した。
瀬戸氏側と会社側は25日の株主総会で異なる人事案を提案。取締役の候補者全16人のうち14人が選任された。瀬戸氏側の候補は8人全員が選ばれた一方、会社側の候補で否決されたのは2人。取締役に選ばれるには過半数の賛成が必要だが、双方の候補の多くが5割台の賛成にとどまった。
瀬戸氏は「通常は会社側を支持…