米トランプ政権は、米中通商協議で中国に譲歩を迫る「切り札」だった3月2日の関税の引き上げを延期した。昨年12月の米中首脳会談後の経緯をたどると、トランプ大統領が外交成果を誇示しようと焦る余り、戦略的な目標を持てなかった構図が浮かぶ。 米、対中関税の引き上げ延期 「米農産物の撤廃を要求」 「私はいつだってディール(取引)から降りる準備がある。中国とだってうまくいかなければそうする」 想定外の決裂になった2月28日の米朝首脳会談を終えたトランプ氏は、記者会見でこう強調した。米朝協議の思わぬ結果さえ、対中圧力に使わざるを得ない苦境がにじみ出る。 トランプ氏が3月中の開催に意欲を示している次の米中首脳会談で、米側が決裂を辞さない強い構えを保つのは難しい情勢だ。 昨年12月の米中首脳会談では、1月に予定していた関税引き上げを猶予しつつも、90日間と交渉期限を区切ることで合意した。中国の知的財産侵害やサイバー攻撃など「構造問題」で、主導権が中長期的に揺らぐのを防ぐため、交渉期限を区切って早期の譲歩を迫る狙いだった。 しかし、トランプ氏は1月末の… |
トランプ氏、圧力と融和の振り子 焦燥感を見透かす中国
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
G20、トランプ節に各国戦々恐々 2日目の見どころは
米国の「百均」も恐々 対中関税第4弾「最大の衝撃」
米中首脳、G20で会談の可能性「高い」 米高官が言及
「解決の糸口見えない」日本企業懸念 対中関税引き上げ
恐れていた製造業の移転=「脱中国」の兆候 鴻海が表明
報道を禁じた中国 トランプ氏の強硬姿勢転換「想定外」
追加関税という劇薬 トランプ氏のエゴが示す米国の弱さ
米、追加関税を発動 高官協議で回避できず 中国報復か
トランプ氏「すごい一日になるぞ」 米中高官級協議開始
最終局面の米中通商協議 残された課題は
28、29日に北京で米中高官級協議 中国商務省報道官
米中対立、根底にある「民主主義」 重い日本の使命
進む米中経済の分断 米社長「打撃を受けるのは我々だ」
ファーウェイ副会長、避けた米国訪問 8月には逮捕状
米中「90日間」協議 米代表が対中強硬派でまとまる?
米中「90日間」協議 米代表が対中強硬派でまとまる?










