豚コレラの発生から1年を迎えるにあたって、農林水産省は対策本部を開き、野生イノシシの捕獲といった蔓延防止の対策を更に強化すると決定しました。
イノシシや豚の感染症である豚コレラは去年9月、国内で26年ぶりに発生して以降、岐阜県や愛知県などで7つの府県に感染が広がり、終息のめどはたっていません。これを受けて農水省は5日、対策本部を開き、感染を広げている野生イノシシを捕獲するわなの数を増やすほか、感染したイノシシが確認された地域を囲うようにワクチン入りのエサを散くことなどを決めました。
また、飼育している豚へのワクチン接種については、豚肉の流通や海外への輸出に対する影響を考慮しつつ、地域限定で使用できるかを検討していくということです。