第二次世界大戦中の空襲で焼失し、木造復元した名古屋城の本丸御殿で先月、柱に鍵のようなもので彫り込んだとみられる傷がみつかりました。
名古屋城総合事務所によりますと、先月24日、本丸御殿の上御膳所近くの柱で、ひらがなで「りょうじ」と書かれた傷が見つかりました。傷は縦8センチ、横2センチ、深さは0.5ミリで鍵のようなもので彫り込んだとみられるということです。
その3日後には、近くの柱に「カイ」または「サイ」と書かれた傷も見つかりました。
名古屋市は今後、傷を目立たなくする修復作業を行う予定ですが、完全に元の状態に戻すことは不可能だということです。本丸御殿は2009年から木造復元工事が始まり、去年6月に全面公開されたばかりでした。
名古屋市は悪質ないたずらとみて、愛知県警に被害届を出す方針です。