大雨で市街地が冠水した佐賀県で、工場から漏れ出た大量の油の回収作業がほぼ終わりました。通行止めとなっていた長崎道も10日朝、開通しています。
およそ5万リットルの油にまみれた佐賀県大町町では、10日朝、自衛隊などが640人態勢で残った油がないか確認。農業用の水路にボートで入り、水面に浮いた油がないかも見て回りました。
「集中的に人を投入してする作業は、すべてやりつくしたと思っています」(佐賀県 県民環境部 落合裕二 部長)
佐賀県と福岡県で4人が死亡した先月の記録的な大雨では、大町町にある鉄工所からの油が田畑や住宅を汚染し、鼻をつく異臭が住民を悩ませてきました。10日の作業で問題がなければ、大規模な態勢を組んだ油の回収は終わります。
一方、道路が変形して通行止めとなっていた長崎道の武雄北方インターチェンジから嬉野インターチェンジの区間は、夜通しの工事の末、10日朝、13日ぶりに暫定的に開通しています。