台風15号による強風で、原子力施設にも被害が出ています。
強風の被害を受けたのは、茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構の大洗研究所にある材料試験炉「JMTR」です。開発機構によりますと、9日午前7時40分頃、台風15号の強風で、施設内にある「冷却塔」が入る建物が倒れているのを、パトロールしていた人間が見つけたということです。けが人などはなく、放射性物質の外部への漏洩はないということです。
「JMTR」は、原子炉の燃料や材料の耐久性などを調べるために、照射試験などを行う原子炉です。2006年まで運転していましたが、今は停止中で、廃止措置の準備中でした。