習近平国家主席は26日、新型コロナウイルス感染症への対応を協議するG20の臨時首脳会議に出席する。馬朝旭外交副部長(外務次官)が25日にメディアの取材に応じ、次のように説明した。新華社が伝えた。
G20の歴史においてテレビ会議形式の首脳会議は初であり、習主席にとっても重要な多国間活動への出席は感染症が発生して以来初だ。
習主席が自ら指揮を執り、自ら指示する中、中国の感染防止・抑制は著しい成果を挙げて、国際社会から高く称賛されている。臨時首脳会議への習主席の出席は、国際社会と連携して感染症と戦うという中国の断固たる決意の表れであり、感染症との戦いにおいて国際協力を後押しするという中国の大国としての責任感の表れであり、G20による調整と協力の強化、世界経済の安定化を支持するという中国の積極的な姿勢の表れだ。我々は今回の臨時首脳会議に以下を期待する。
(1)団結の強化。ウイルスに国境はなく、感染拡大を前に他国を顧みず自国の事ばかり考えてよい国はどこにもない。心を一つにして協力して初めて、感染症に打ち勝ち、経済を安定化させ、秩序を回復することができる。G20構成国は団結を強化し、試練に共同で対応するという力強いメッセージを発し、国際社会の自信を下支えする必要がある。
(2)協力の強化。感染の急速な世界的拡大を前に、国際協力は極めて重要だ。中国側は国内の感染防止・抑制に全力を挙げると同時に、困難を抱える国々にできる限りの支援を速やかに行っている。我々は各国と経験を共有し、共に能力を強化し、急いで必要とする医療物資を提供し、各国に中国での調達の便宜を図っている。G20構成国が互いに助け合い、緊密に協力して、世界の公衆衛生上の安全を共に守ることを希望する。
(3)調整の強化。感染症は世界経済に深刻な影響を与えている。しっかりとした感染防止・抑制の確保を前提に、現在中国は業務と生産の再開を秩序良く進め、グローバル産業チェーン及びサプライチェーンの安定化に重要な役割を果たしている。我々は各国がマクロ経済政策の調整を強化し、必要な財政・金融・構造的政策を講じ、市場の開放を推し進め、グローバル・サプライチェーンのオープンで安定した、安全かつ滞りのない運営を確保し、市場の自信を下支えするために建設的役割を果たすことを期待する。要するに中国側は他のG20構成国と共に努力して、今回の臨時首脳会議が前向きな成果を得る後押しをしたい。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年3月26日