中国人民政治協商会議第13期全国委員会(全国政協)第4回会議の記者会見が3日午後、北京の人民大会堂で開かれ、郭衛民報道官が国内外のメディアに会議の状況を説明し、質問に答えた。
【記者】中国は貧困脱却の難関攻略において大きな成果を収めたが、同時にいくつか議論もある。中国の現行の貧困者支援基準は国際貧困ラインより低いのではないかという声がある他、中国は再貧困化という試練を抱えているとの考えもある。これについてコメントは。
【郭報道官】中国の貧困脱却基準は総合的基準だ。収入面を見ると、世界銀行の定めた極度の貧困ラインより高い。中国は貧困脱却の難関攻略において「両不愁三保障」(衣食の愁いなく、義務教育、基本医療、住宅の安全を保障する)を強調してもおり、現在貧困層は全て衣食の愁いなく、義務教育と基本医療、住宅の安全、飲料水の安全を全面的に保障されている。
また、中国の貧困者支援の成果には数多くの公共サービスと社会保障も含まれている。例えば橋や道路の建設、電力供給、ネットワーク接続だ。こうした措置によって貧しい農民の生産・生活様式は変わり、豊かになっていくための扉が開かれた。貧困を脱却した農民たちは、現在確かな獲得感と幸福感を得ている。政協委員たちは貧困脱却の難関攻略への関与や実地調査を通じ、中国の貧困脱却基準は質的に高く、純度も高いとの認識で一致している。
(再貧困化の問題が生じうるかについて)中国の発展は不均衡・不十分という問題が依然として突出しており、貧困脱却の難関攻略の成果を揺ぎないものにするという課題は並大抵でなく困難だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年3月4日