龔鼎嘉さん(左上)、于子涵さん(右上)、王仕偉さん(左下)、王琦■さん(右下)
龔鼎嘉さん(左上)、于子涵さん(右上)、王仕偉さん(左下)、王琦■さん(右下)
約2ヶ月間自宅に引きこもっていた王琦■さん(22歳、■は王へんに韋)は、ある電話を受けたことをきっかけに、新型コロナウイルスとの闘いの「第一線」に立つボランティアとして活動するようになった。北京第二外国語学院(二外)で日本語の同時通訳を専攻する大学4年生の王琦■さんは今、海外からの入国者の受付・移動手配場所となっている中国国際展覧センター集散スポットで通訳ボランティアとして活動している。人民網が伝えた。
海外からの新型コロナウイルス輸入症例を阻止する対策の一環として、中国国際展覧センターの新館は3月10日から、入国者の受付・移動手配場所としての運用をスタートした。そこで、外国語を専攻している大学生たちがボランティアとして、外国人に通訳サービスを提供している。王琦■さんだけでなく、二外日本語学院の学生である龔鼎嘉さんと王仕偉さん、于子涵さんも、「第一線」で日本語通訳のボランティアをしている。彼らは全員95後(1995‐99年生まれ)で、一番若い于子涵さんはまだ20歳という若さだ。
では今月10日から22日までの13日間、彼らはどのような毎日を過ごしてきたのだろうか?
疲労や慣れない環境との闘い
通訳ボランティアの中でも、日本語通訳のボランティアは最も早く持ち場に付き、今月10日午後から日本人を対象にサービス提供を開始した。当初はボランティアの数も少なく、シフトもなかったため、毎日約10時間ちかく働いていたという。業務はハードで休憩時間も少ないため、ボランティアたちはまず「疲労」という第一の難関を克服しなければならなかった。
龔鼎嘉さんは2日連続で夜勤を担当し、朝も早く起きなければならなかったため、睡眠時間は2日間で合わせて8時間以下という時もあったといい、「午後2時から夜中の12時まで働いた日も2日ある」と話す王さんは、「その後、ボランティアが増えて、6時間ごとの3シフトになった」と説明する。
こうしたボランティアたちの主な仕事は外国人の登録表記入のサポートや彼らからの質問に答えることだ。
初めての通訳だったという王仕偉さんは、「緊張して、スムーズに通訳できない時もあった。でも、日本人の旅客はずっと微笑みを浮かべながら、辛抱強く僕が話し終わるまで聞いてくれた。それが励みとなり、自信もついた」と振り返る。