陳さんも同じような見方を示し、「米国、シンガポール、カナダだけでなく、当社はニュージーランド、オーストラリアなどにもこれから輸出する。英国、オランダ、フランスなど欧州諸国からも引き合いがあり、感染症の流行中に売り上げが増加して、タニシ麺の海外での知名度と市場シェアが上昇した。感染症後も今の増加傾向を維持すると確信する」と述べた。
陳さんの説明によれば、海外の食品基準とグルメ達の食習慣に合うようにするため、螺覇王公司は研究開発を重ね、パッケージを中国語・英語併記にする、海外向けの味の配合を考案するなどのイノベーションを行ったという。
得華公司、螺覇王公司などのタニシ麺メーカーは、生産能力の限界という問題を解決するため、既存の製造ラインを調整したり従業員の募集に力を入れたりするほか、新たな工場の建設を急ピッチで進めている。柳州市の関連当局もタニシ麺の海外市場進出を支援するため努力している。同市は、企業が輸出時に必要とする各種の国際品質標準システム認証、国際展示会、越境EC、海外での広告などの知識を学ぶ対外貿易業務の研修をたびたび行っている。
柳州税関の劉建副関長は、「税関は柳州のタニシ麺輸出企業の『4in1』登録管理モデルの構築を通じて、内部のプロセスを最適化し、今後は複数の登録を1つの窓口で一括して受理するようにし、登録の電子化を実現する。また『オンライン+オフライン』の検査方式を通じて、企業に対する検査の回数を大幅に減らす」と述べた。
このほか、柳州税関はタニシ麺の原材料となる米の登録栽培農園の共有管理モデルの構築も検討しており、メーカーが登録農園の原料米を共有することで、原料米不足というメーカーのボトルネックを解消し、タニシ麺の輸出を促進するとの構想を描く。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年5月22日