6月28日、豪雨で水に浸かった重慶市黔江区濯水古鎮の家屋(ドローンで撮影、画像は新華社から)。
中国応急管理部(省)は28日の取材に対して、南方エリアで発生している水害の被災者が延べ1200万人を超えたことを明らかにした。中国新聞社が報じた。
統計によると、6月以来、南方エリアの広西壮(チワン)族自治区、貴州省、湖南省、四川省、江西省などの省(区、市)で発生した洪水の被災者が延べ1216万人、死者・行方不明者が78人に達し、72万9000人が緊急避難した。倒壊した家屋は8000棟以上、9万7000棟が損壊した。直接的な経済損失は257億元(1元は約15.15円)に達している。
6月28日、重慶■陵区(■はさんずいに倍のつくり)龍潭河の水位が急上昇し、沿線地域や村が水に浸かった。画像は身動きが取れなくなった住民を救助する消防隊員(撮影・肖楽峰)。
中国国家減災委員会と応急管理部は28日、四川、貴州、湖南などの水害を受け、4級の緊急時対応策を発令し、作業グループを被害の大きな被災地に派遣し、被害状況を調査するほか、水害対策・救援を指導し、サポートしている。
6月28日、中央気象台は4段階のうち2番目に深刻なレベルの暴雨黄色警報の発令を継続している。中国気象局の専門家は、6月末に大雨が降った後、7月2日から、江漢、黄淮、江淮、江南などの地域で、再び豪雨になると予測されている。大雨や豪雨が重なり、総降水量は例年の平均値の1‐2倍になると予測されている。(編集KN)
6月27日、大雨の中、彝海鎮の避難所で雨のなか物資を下ろす武装警察凉山支隊の兵士たち。統計によると、6月28日午前6時の時点で、武装警察は被災者合わせて3430人を避難させたほか、堤防890メートルを補強し、道路67キロを通行できるよう工事し、緊急応急措置任務40件以上を実施(画像は解放軍報から)。
「人民網日本語版」2020年6月29日