連日の豪雨の影響を受け、江西省・鄱陽湖流域の増水状況が深刻になっている。21日の取材によると、自然資源部(省)国家衛星海洋応用センターは衛星「海洋1号C」「海洋1号D」「高分3号」を利用しネットワークを構築し、鄱陽湖地区の被災状況を持続的に追跡・モニタリングしている。科技日報が伝えた。
関係者によると、衛星3基のネットワークによるモニタリングは、光学やマイクロ波などの各種手段を利用し、3日毎に増水状況データを2回取得する。同センターは6月17日から現在まで40枚以上のデータ画像を処理するとともに、速やかに加工を施し緊急管理部(省)、江西省洪水・干ばつ対策指揮部などの関係当局に送っている。これらのリモートセンシング画像は現在すでに、同指揮部の基本図として使用されており、被災後の再建に向け政策決定のサポートを提供する。また同センターは江西省衛星応用技術センターに向けファイル伝送ネットワークを構築した。データの迅速な伝送を実現し、準リアルタイムの衛星モニタリングデータと成果共有サービスを提供している。
海洋1号C・Dに搭載されているペイロードは毎日の稼働時間が長く、スキャン幅が広く、データ取得の頻度が高い。被災地を毎日カバーし、1度で鄱陽湖全体をカバーできる。同時に取得した画像は高品質で、情報レベルが豊富だ。海色衛星として、鄱陽湖流域の水面以下の一部の特徴もはっきり見て取ることができる。特に雨が上がった後の最新の画像は、被災地を最も直感的に反映する。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年7月22日