福建省の厦門(アモイ)東渡港区には、人目を引く巨大な「コンテナ」がある。これは厦門自由貿易試験区管理委員会が先頭に立ち、厦門港務控股集団が作った厦門国際航運科創センターで、中には画期的な技術がぎっしり詰まっている。新華網が伝えた。
「コンテナ」に入ると、展示用の壁には各種文字で「厦門港へようこそ」と書かれている。頭上の照明は厦門港の世界航路図などの要素を示しており、床には海天埠頭の港湾作業の忙しい風景が投影されている。片側のガラスの電源がオンになると、透明ディスプレイを通じ1階の作業展示エリアが見える。海天埠頭の作業現場を見ることができ、現代海運業の実際の作業風景を体験することができる。
見学と体験を一体化させている科創センターは、テクノロジーチックなデザインのほか、スタッフのすべての操作の裏側にもハイテクによるサポートがある。スタッフが作業展示エリアでレバーを微調整すると、パソコンのディスプレイには約2キロメートル離れた海天埠頭のコンテナ走行クレーンを見下ろす画面が表示された。これは技術の展示だけでなく、実際の操作でもあった。これらは厦門港が独自の知的財産権を持つ走行クレーン遠隔制御システムによるものだ。
厦門港務控股集団は近年「スマート港湾」建設を持続的に推進している。コンテナスマート物流プラットフォーム、コンテナ船スマート積み下ろしプラットフォーム、走行クレーン遠隔制御システム、スマートゲートなどのプロジェクトが完成し、スマート化が徐々に港湾生産のすべての分野・全プロセスに浸透するようになった。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月2日