中国青年報社社会調査センターがこのほど問巻網(wenjuan.com)を通して、1018人を対象に実施した調査によると、回答者の92.9%が、今年の中秋節(旧暦8月15日、今年は10月1日)は、「家族と一緒に過ごす」と答えた。また、88.2%が「自分は家庭を重視している」と答えた。中国青年報が報じた。
92.9%は「中秋節は家族と一緒に過ごす」
房佳慧さん(27、仮名)は北京のある弁護士事務所で働いており、実家は河北省にある。国慶節と中秋節が重なった10月1日に合わせた8連休に実家に帰る列車のチケットを予約するために、予約開始日の朝に、彼女は目覚まし時計をセットしておいたという。そんな房さんは、「中秋節は春節の次に重要な祝祭日。できる限り帰省して両親と一緒に過ごしたい」と話す。
調査では、回答者の92.9%が、今年の中秋節は、「家族と一緒に過ごす」と答えた。既婚でまだ子供のいない人の同割合が最高で98.2%。一方、未婚で子供もいない人の同割合が最低で65.9%だった。
張晨さん(仮名)は四川省成都市のある不動産会社で働いており、家族は皆江西省の実家に住んでいる。そんな張さんは、「中秋節に実家に帰りたいけど、心配もある」とし、理由について、「両親と妻は実家で子供を世話したり、家事をしたりととても大変。離れている時間が長く、一緒にいる時間が少ないため、家族とのコミュニケーション不足で何かと揉めてしまう。帰省するたびに、家族に文句を言われてしまう。家族の気持ちはよく分かるけど、僕も気持ち的にしんどい」と説明する。
中秋節に帰省することについて、多くの人が張さんと同じような気持ちを抱いている。今年始め、新型コロナウイルスの影響で、「巣ごもり」することが多くなり、家族と過ごす時間の心地よさを感じた人が多かった一方で、家族間の様々なトラブルに巻き込まれ、悩んでいるという声も聞かれた。
今回の調査では、回答者の39.8%が「家族とのトラブルで悩んでいる」と答えた。男性の同回答の割合は40.9%と、女性の38.8%をやや上回った。既婚者ですでに子供がいる人の同割合が42.4%と、最高だった。
トラブルの内容は、夫婦間のトラブル(47.7%)と嫁姑間のトラブル(46.7%)が最も多く、その他、親子間のトラブル(38.3%)、兄弟姉妹間のトラブル(37.0%)などもあった。