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これまでは春節(旧正月、今年は2月12日)が近づくと、美味しいものをたくさん買っていたという女子大生の王さん(仮名)は、「今年の春節は絶対に、『祝祭日のたびに1.5キロ太る』というパターンを打破したい。科学的にスタイルを管理するために、ヨガマットと体脂肪計も買った」と話し、今年の彼女の春節用品リストは、「仏系(仏のように物事に拘泥しない人々を指す)」の雰囲気を漂わせている。中国新聞網が伝えた。
王さんは6日、取材に対して、「新型コロナの影響で、スポーツジムには行かずに、家で運動やトレーニングをすることにした」と話した。
今年人気の春節用品を見ると、新型コロナウイルスと「おうち経済」の影響で、ヨガマットや麻雀卓、テーブルゲーム、キャットフード、家庭用プロジェクターなど、「巣ごもり感」がより色濃くなっている。ECショッピングサイト「天猫」が発表した「2021年春節用品動向報告」によると、消毒関連商品の売れ行きが春節前に急伸しているほか、新型コロナと「巣ごもり生活」により、健康関連商品が新しい春節用品となっている。
寧夏回族自治区銀川市の市民・李さん(仮名)は、「息子が最近、『N95マスクが安くなっている』と言っていた。ちょうどなくなりそうだったので、50個買ってもらった。団地の入り口にある薬局のマスクは高く、ネットショッピングに慣れている息子が、春節前の販売促進キャンペーンで買ってくれた」と話す。
今年は「巣ごもりで年越し」することにし、親戚や友人と集まったり、会食したりすることを控えることにした人が多く、そのような人は前もって自宅で遊べる準備を整えている。今年人気の春節用品を見ると、新しい娯楽商品が名を連ねている。例えば、親子で遊べる麻雀や子供が親に手取り足取り教えて遊ぶ「ダ・ヴィンチ・コード」や「ハリガリ」などのテーブルゲーム、さらに、家庭用プロジェクター、麻雀卓、家庭用ゲーム機などで、それらが「巣ごもり神器」となっている。
そして普段は実家を離れて仕事をしたり、学校に通ったりしていて、新型コロナの影響で春節も帰省できないという人にとっては、ペットが一緒に春節を過ごしてくれる「家族」となっている。
そのため、ペットを飼っている人の多くは、ECプラットフォームで、販促キャンペーン「春節用品セール」期間中に、ペット用の春節用品をたくさん買っている。天猫が発表した「2021年『新』春節用品トップ10」を見ると、ペットの「春節用服」が2位に入っている。
また、帰省せずに今いる場所で春節を過ごすという屈さん(仮名)は、「今年は、春節用品セールで、ペットの犬のトイレシート、水飲み器、魚油ソフトカプセル、サプリメント、目薬、虫よけ剤、カルシウムなどを買った。さらに、犬用の歯ブラシも買ったので、今後は犬の歯のケアもする予定」と、笑顔で話す。
ECサイト・京東のビッグデータによると、「春節用品セール」における消費者の購入の傾向を見ると、飲み物や食品といった「絶対的なニーズ」から、生活の質を向上させる「相対的なニーズ」へと変化している。「おうち経済」が高度化しながら発展するにつれて、ペット用品やスマート家電など、「巣ごもり生活」を充実させる「春節用品」の人気も高まるようになっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年2月7日