2020年第1-3四半期(1-9月)の全国31省(自治区・直轄市)の個人平均消費支出がこのほど発表された。
データによると、同期には食品・たばこ・アルコール類の支出と住居関連の支出が合わせて55.5%を占め、中国人にとって最も重要な消費支出の2大項目となった。同時に8つの消費支出項目のうち、プラスを保ったただ2つの項目にもなった。
国家統計局住戸調査弁公室の方暁丹室長は、「第1-3四半期には、家にいる時間が長くなった影響で、全国の食品・たばこ・アルコール類の平均支出が前年同期比5.5%増加し、住居関連の平均支出は同3.6%増加した。同期には、インターネットと各種消費業態とが深く結びつき、ライブコマースなどの業態が引き続き盛んで、全国の人々がネットで商品やサービスを購入する回数が大幅に増加し、配達関連の平均支出は同8.5%増加した」と読み解いた。
実際、第4四半期(10-12月)に入り、ダブル11(11月11日のネットショッピングイベント)の消費シーズンがまたやってくる。第三者データプラットフォームの灰豚数拠によれば、10月20日にはライブ配信パーソナリティの李佳■(王へんに奇)のライブコマースだけで商品821万4400点を売り上げ、売上高は約34億3千万元(約537億円)に達し、2020年国慶節(建国記念日、10月1日)前の7日間の映画興行収入の36億9千万元に迫った。
注目されるのは、商品を予約して最初に支払う予約金より最後に支払う残金の方が大きいため、ダブル11のプレセールが始まると、「#がんばれ残金を支払う人#」とか、「#予約金支払い時と残金支払い時の違い#」といった話題がネットで急速に広がり議論の的になっている。今年のダブル11の最終的な「戦績」がどうなるか、人々はあれこれと想像をめぐらせている。
同局の劉愛華報道官はこのほど、「第1-3四半期には、実物商品のネット売上高が同15.3%増加し、社会消費財小売総額の24.3%を占めた。全体としてみると、今年は新型コロナウイルス感染症の打撃の中で、ネットでの消費が民生の保障、感染症対策、さらには経済全体の成長にとって、非常に重要な役割を果たしたといえる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年10月23日