2020年第1-3四半期(1-9月)の全国31省(自治区・直轄市)の個人の平均消費支出がこのほど発表された。トップは上海市で3万元(1元は約15.7円、約47万円)を超え、以下、北京市、浙江省、天津市、広東省、江蘇省、福建省、重慶市が並んだ。これらの8省(市)は全国平均を上回った。「中新経緯」が伝えた。
国家統計局が発表したデータによると、同期の全国の個人平均消費支出は1万4923元となり、名目で前年同期比3.5%減少し、物価要因を考慮した実質では同6.6%減少した。全国平均を上回ったのは上記の8省(市)だった。
消費支出ランキングを前年と比較すると、浙江は1位上昇してトップ3に入り、重慶と湖南省がそれぞれ3位上昇してトップ10に入った。天津は1位低下してトップ3から転落し、遼寧省は2位低下したがトップ10内にとどまり、内蒙古(内モンゴル)自治区は2位低下、湖北省は6位低下して、トップ10から姿を消した。
全体としてみると、雲南省、重慶、四川省、西蔵(チベット)自治区、貴州省、湖南、青海省、福建の8省(自治区・直轄市)は同期の個人平均消費支出がプラス成長を達成し、中でも雲南は前年同期に比べ728.87元増加し、増加率は0.07%に達し、いずれも全国でトップだった。重慶と四川は平均消費支出が320元以上増加し、増加率は0.02%だった。
地域ごとに同期の消費支出の変化に違いがあることについて、北京大学国民経済研究センターの蘇剣センター長は、「一人あたり平均消費支出が前年同期より減少した省(自治区・直轄市)は新型コロナウイルス感染症の影響が大きかった地域か感染症の予防・抑制措置が厳格だった地域だ。平均消費支出が増加した地域は、実は感染症の影響が小さかった地域で、経済活動が基本的にそれほど大きな影響を受けなかったので、人々の平均消費支出が増加したことは理解できる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年10月23日