糖質ゼロの飲料の人気には、健康により気を配る多くの若者たちの消費理念が反映されている。こうした理念に導かれて、低カロリーメニュー、代替食、プチ断食などさまざまな飲食スタイルが次々登場し、消費高度化の新トレンドを映し出した。このほど発表された「阿里巴巴(アリババ)2020年『国慶節(建国記念日、10月1日』連休消費移動トレンド報告によると、今年の国慶節連休はちょうど中秋節(旧暦8月15日、今年は10月1日)と重なり、月餅の売り上げが大幅に増加し、糖質ゼロの月餅、低カロリー月餅がおいしいものを食べたいがスタイルも気になるという消費者の舌を満足させ、9月には糖質ゼロの月餅の検索件数が前年同期比50%近く増加した。
糖質ゼロ・低カロリーの飲食品の爆発的人気の底にはどのようなロジックが横たわるのか。
外部の環境をみると、先に国家衛生健康委員会が発表した「健康中国行動(2019-2030年)」では、2030年までに添加糖の摂取量を1人1日あたり25グラム以下に抑えることが提起された。この提起を受けて、糖質ゼロの飲料の19年売上高は同10%以上増加し、飲料全体の増加率を大きく上回った。内部のニーズをみると、現在の90後(1990年代生まれ)と00後(2000年代生まれ)は他の世代よりも健康に気を遣い、健康な飲食ブームを引き起こした。
業界関係者は、「これまで一部の糖質ゼロの飲料に使用される人工甘味料は体に害があると言われていた。ここ数年の間に登場した天然素材の甘味料は、消費者のこうした懸念をある程度解消した。こうしたことから、健康とおいしさが両立した糖質ゼロの新スタイルお茶飲料が人気になったことは容易に理解できる」と指摘した。また複数の専門家が、「健康の理念に牽引され、『カロリーゼロ・糖質ゼロ』の消費のポテンシャルは非常に大きく、未来の糖質ゼロの飲食品市場は活気に満ちたものになるだろう。同時に、ブランドは主体的に消費高度化の流れに適応し、『よりおいしく』と『より健康的に』を上手に融合させることが求められるようになる」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年10月22日