中国のファストフードチェーン「徳克士」(Dicos)は21日、代替肉メーカーの星期零(スターフィールド)と提携して、中国全土の店舗で、代替肉を使用した「チキンバーガー」や「チキンナゲット」など100%植物由来の原料を使用した商品を期間限定で販売することを発表した。一線都市から三線・四線都市までの計2600店が対象となり、徳克士は全国で大規模に代替肉商品を提供する初の洋風ファストフードブランドになった。「紅星新聞」が伝えた。
また、同じくファストフードのケンタッキーの中国法人が今年4月、他社に先駆けて世界中で話題の植物性タンパク質を原料とする代替肉の理念を中国市場に持ち込んだ。4月28日から30日にかけては、上海市、広州市、深セン市で「植物由来ゴールデンナゲット」の公開テストを行ったことも話題になった。この時にテスト販売されたナゲットの価格は5ピースで1.99元(1元は約15.7円)だった。6月に行った公開テスト第2弾では、実施範囲を上海、北京、杭州、成都の4都市の5つのレストランに広げ、大勢のグルメたちに協力を呼びかけてケンタッキーの植物性タンパク質商品の食感と味を試してもらったところ、おおむね好評だったという。
スターバックスは今年4月22日に、中国全土の店舗で進める「GOODGOOD星善食主義」キャンペーンの中で代替肉シリーズの商品を打ち出し、全国の店舗で代替肉商品を打ち出した初のカフェチェーンブランドになった。一方で、マクドナルド中国はまだ代替肉商品の販売計画を発表していない。
徳克士が販売する代替肉「チキン」商品は食感が本物の鶏肉にかなり近い。代替肉を使用した「チキンバーガー」を例にすると、販売価格は20元、会員価格は15元で、徳克士の普通のハンバーガー(1個16-20元)とあまり変わらない。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年10月22日