モノのインターネット(IoT)衛星「天啓6号」が26日夜、「長征2号丙」キャリアロケットにより、西昌衛星発射センターから打ち上げられた。衛星はその後、軌道上のプラットフォーム・ペイロード試験段階に入り、2週間後に世界に向けてデータ通信サービスを提供できるようになる見通しだ。人民網が伝えた。
天啓6号は天啓衛星ネットワークの重要な構成部分だ。同ネットワークは中国が初めて運営開始した低軌道衛星IoTネットワークで、中国のIoTの重要な新インフラだ。天啓6号が加わると、天啓ネットワークの軌道上の業務衛星は8基になり、共に世界IoTデータ業務に使用される。
天啓衛星ネットワークは38基の衛星からなり、来年内に構築を完了する予定だ。70%以上の陸地、すべての海洋及び空のIoTデータ通信カバーの死角問題を解消する。世界のIoE(インターネットで全てのものをつなぐこと)の実現に必要なネットワーク通信サポートを提供し、「陸海空宇宙一体」の衛星IoTネットワーク生態系を実現する。
天啓6号のネットワーク加入により、天啓衛星ネットワークの世界リアルタイム通信サービス能力がさらに強化される。天啓衛星ネットワークは年内に世界の30分内の再度アクセスを実現し、端末接続サービス能力が1000万台を突破する見通しだ。電力IoT、鉱山水文モニタリング、海洋牧場、スマートコンテナ、生態環境モニタリング、森林火災防止、グリーン鉱山、スマート農業などの応用シーンのナローバンドデータ通信の需要を満たし、中国の世界データ取得能力を大幅に高めることになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年10月27日