中国人力資源・社会保障部(人社部)はこのほど、第3四半期(7‐9月)に人材が最も不足していた職業トップ100を発表した。トップ10は、マーケティング担当者、清掃員、飲食店スタッフ、警備員、商品販売員、家事代行サービス員、カスタマーサービス・管理員、不動産ブローカー、宅配便配達員、旋盤工だった。新華社が報じた。
同部の盧愛紅報道官によると、第2四半期(4‐6月)と比べると、第3四半期は新規社員募集人数と求職人数がダブルで減少した。人材が最も不足していた職業トップ100の新規社員募集人数は前期比で11.6%減、求職人数は33.8%減だった。求職人数の減少幅が募集人数を大きく上回り、不足する人材数は、第2四半期の74万6000人から82万4000人に拡大した。最も不足していた100職業のうち、生産・製造及びその関連の人材、社会生産サービス・生活サービス関連が38職業、専門技術者関連が18職業だった。また、中学(中学・高校)の教師、小学校の教師も初めて人材が最も不足していた職業トップ100にランク入りした。
大学生の就職を見ると、中国人民大学中国就業研究所と就職情報サイト・智聯招聘が共同で発表した報告によると、第3四半期、新卒者の就職市場景気指数が前期比でやや上昇した。企業の新規社員募集は徐々に増加している一方、履歴書を送る求職者の数は少しずつ減少している。
業界や職業別で見ると、新インフラ業界の人材が大きく不足している。中介、販売、サービス系の新規社員募集は前期比で増加幅が拡大し、就職市場は比較的落ち着いている。教育・トレーニング、保険、不動産・建築、インターネット・EC、通信・ネットワーク設備、銀行などの業界の就業景気指数も高く、IT管理、ハードウェア開発系の求職競争が熾烈になっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年10月27日