中国第2世代遠洋宇宙観測船「遠望3号」が19日、中国衛星海上測控部の埠頭をゆっくり離れ、遠洋に向かった。今月下旬にタイミングを見計らい打ち上げられる「嫦娥5号」探査機に向け鍵となる観測・制御サポートを提供するとともに、計画に基づき複数回にわたる衛星海上観測・制御任務を遂行する。これは中国衛星海上測控部が年末任務のラストスパートに入ったことを意味する。北京日報が伝えた。
衛星海上測控部は現在、遠望3、5、6、7号の計4隻の観測船を有する。遠望7号が現在、江南造船場で修理・改造を行っているほか、残りの3隻はいずれも通年の順調な任務完了を目指し、大洋に赴いている。
遠望号チームは今年に入ってから、北斗3号グローバル衛星測位システムの最後のネットワーク構築衛星の打ち上げ、中国初の火星探査任務の打ち上げといった海上観測・制御任務を遂行している。「長征5号B」キャリアロケットを含む多くの海上輸送任務を完了している。海上作業時間は累計900日以上、航行距離は15万カイリ以上。任務の頻度と海上作業日数で、いずれも過去同期の最高記録を更新している。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年11月20日