王毅国務委員兼外交部長(外相)はこのほど、新華社と中央広播電視総台の共同インタビューに応じ、「一帯一路」(the Belt and Road)協力について次のように述べた。新華社が伝えた。
新型コロナ感染症は世界経済に深刻な打撃を与え、「一帯一路」共同建設にもいくつかの困難をもたらした。だが「一帯一路」協力はその歩みを止めるどころか、反対に逆風の中を前進し、新たな進展も得て、力強い強靭性を示した。
2020年に「一帯一路」協力パートナーは新型コロナ感染症の中で支持し合い、団結して新型コロナと闘い、共に発展する「運命の紐帯」を形成した。国際定期貨物列車「中欧班列」は1万本を突破し、輸送量は1~10月ですでに2019年の総量を上回り、各国の新型コロナとの闘いに助力する「鋼鉄の輸送キャラバン」となった。「空のシルクロード」は中国からの医療援助物資1700トン以上を輸送し、「空のライフライン」を築いた。2020年第1~3四半期に「一帯一路」諸国に対する中国の直接投資(金融除く)は130億ドル(1ドルは約103円)に達し、前年同期と比べ30%増加した。「一帯一路」プロジェクトのほとんどが「作業を停止せず、人員を削減せず」を堅持し、推進され続け、数々の新規プロジェクトが順調に始動し、厳冬の世界経済に暖流を注ぎ、各国の新型コロナ対策、経済安定、民生保障に積極的な貢献を果たした。
「一帯一路」には強大な生命力があり、手を携えて「一帯一路」を共に建設するという各国の決意が新型コロナ感染症によって揺らぐことはなく、ポストコロナの時代には「一帯一路」が世界に発展の原動力を与えることがなおさらに必要であることを、事実は証明している。中国は現在、国内の大循環を主体とし、国内と国際的な2つの循環「双循環」が相互に促進する新発展構造を積極的に構築している。これは中国経済の質の高い発展の実現推進に資するとともに、「一帯一路」共同建設にさらに強い原動力、さらに大きな可能性、さらに優れた道をもたらす。
我々は各国と共に、新型コロナ感染症への勝利及び経済回復における各国の現実的ニーズと結び付け、「一帯一路」と各国の発展戦略との踏み込んだ連携を推し進め、コネクティビティと経済活動の再開に助力し、命と健康、デジタル経済、グリーン発展など経済の新たな原動力を掘り起こし、「一帯一路」共同建設のさらに質の高い方向への邁進を後押しすることを望んでいる。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年1月4日