静かで隔離された読書スペースに、明るい光、そして休憩場所を提供するカプセル自習室がこのほど、山西省太原市に登場した。これは同省で初となる24時間営業のカプセル自習室だ。人民網が各社の報道をまとめて伝えた。
カプセル自習室に入ると、明るいホールにある本棚には、社会科学系の図書や各学年、さまざまな年齢層を対象にした参考書などの書籍が並んでいた。自習室に来るのは、大学院試験や公務員試験を受ける予定の大学生のほか、仕事帰りに「充電」しに来る人々、宿題をするために親に連れてこられた学生などだ。大ホールの自習室内には、木の板で仕切られた小さな部屋がいくつも並び、一人の空間で勉強に集中することができる。
このシェアリング自習室の料金は1時間5-8元(1元は約16円)で、1泊の場合30-98元。喫茶コーナーもあり、そこに1日中こもって勉強に没頭することができる。勉強できる時間が多く取れ、その効果も上がるというわけだ。
カプセル自習室の責任者・李さん(女性)は、「集中して勉強したいという小学校1、2年生の子供から、40‐50歳の大人までが利用しに来る。こうした環境では、一字一句をじっくり味わい、そこから伝わってくる感情や文化を感じるという、読書の醍醐味を楽しむことができる。そして人々の心持ちをファーストフード式ではなく、学習の原点に戻してくれる」としている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2020年1月6日