東京都豊島区の公園で高い放射線量が測定された問題で、区は28日、土の中から掘り出した金属製カプセルから、原因とみられる放射性物質ラジウム226が検出されたと明らかにした。
区によると、カプセルはステンレス製で、長さ3ミリ、直径3ミリの円筒形。上部に洋数字の「1」が刻印されており、37メガベクレル相当の放射能が測定された。公園の土に入った時期や用途などは不明という。
20日に線量に関する情報が寄せられ、23日午後に遊具近くの地表1カ所で最大毎時480マイクロシーベルトを測定、公園は立ち入り禁止となった。24日にカプセルを含む土を取り除いた後は公園内の放射線量に異常はなく、区は26日から一般開放している。
区から依頼を受け調査していた「日本アイソトープ協会」によると、ラジウムはがん治療や、放射線測定器の機能チェックなどに使用されていたが、ガスが発生することがあるなど取り扱いが難しいため、最近は国際的に使用が控えられているという。〔共同〕