2020年11月27日、空から眺める2022年冬季五輪張家口崇礼競技エリア国家スキージャンプセンターの建設現場。陳暁東/人民図片
北京冬季五輪会場及び関連プロジェクトの建設などの各面で五輪基準を満たすことは、終始変わらぬ原則だ。延慶競技エリアと張家口競技エリアでは、複数の冬季五輪気象観測所が設置されている。予報の精度は分刻み、誤差は百メートル級になっている。張家口競技エリアでは、5G電波が冬季五輪中心エリア及び京張高速鉄道などの重要交通ターミナルの効果的なカバーを実現した。これら関連インフラプロジェクトの竣工により、交通、医療、電力、通信などの大会保障ネットワークをさらに密なものにした。人民日報が伝えた。
新しく完成した国家スキージャンプセンター「雪如意」は、張家口競技エリアで最大規模の、技術の難易度が最も高い会場で、複数の技術的ブレークスルーを実現した。張家口奥体建設開発有限公司の馬龍副社長は「海外のスキージャンプ台の多くが土工などの充填物の上にあるが、『雪如意』は別の道を切り開き、全長168メートルのジャンプ台を空にかけた。横から見ると、87本の支柱が支えるジャンプ台は、美しい高架橋のようだ」と紹介した。
冬季五輪プロジェクトは建設期間が短く、任務が重く、専門性が高い。驚嘆すべき建設成果の裏側では、テクノロジーイノベーションが重要な役割を果たしている。北京市重大プロジェクト建設指揮部弁公室の于徳泉副室長は、「大きいものは国家スピードスケート館の8500トン鉄鋼構造、小さいものは国家体育館拡張プロジェクトの1枚のガラスカーテンウォールに至るまでデジタル化を実現し、正確な設計、工場化生産、現場でのスピーディな組み立てを行える」と述べた。「スマート建造」技術により、国家スピードスケート館は設計・施工段階に大胆にイノベーションに取り組んだ。建設技術も建設ペースも、中国の現在の建設業界の最高水準を示した。
グリーンで持続可能は、冬季五輪会場建設が当初より貫いてきた理念だ。北京冬季五輪のすべての新設・改築会場と施設が、グリーンな建設基準を満たす。また資源節約、環境保護、廃棄物・廃水処理などの面でモデルとなっている。誘致時の約束を守った上に、冬季五輪会場の大会後の持続可能な利用の十分な余地を残している。
最大限に既存の会場・施設を利用することが、冬季五輪準備作業の大きな見どころになっている。44の冬季五輪会場・施設のうち、建設が必要なものは全体の16%に当たる7つにとどまった。2008年の北京五輪の会場は現在、「ダブル五輪会場」にアップグレードした。「ウォーターキューブ」は世界で初めて「水から氷」への切り替えを実現する会場になった。五輪会場の「再利用、総合利用、持続的な利用」の見本になった。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年1月28日