四川のある国道に立つ「雪像」の写真が最近、中国で大きな話題となっている。その「雪像」の正体は、実は体中が雪で覆われ、真っ白になってしまった交通警察官。雪が舞う寒空の下で交通整理を続けるその姿に多くの人が感動している。
写真に写っていたのはチベット族の警察官・白瑪木洛さん(24)で、2018年から警察官の任務に就き、現在は四川省甘孜(カンゼ)州康定市公安局のある警務所に勤務している。
白瑪木洛さん
今月5日から7日にかけて、甘孜州内の標高の高い地域では大雪となり、多くの道路に雪が積もった。国道318号線の折多山では渋滞が発生し、通行が困難になったため、白瑪木洛さんや同僚たちは折多山で立ち往生する車両や人員が発生しないよう、夜通し道路に立って交通整理を行った。
白瑪木洛さんは、「話題になっている写真は、同僚が撮影したもの。交通整理をしていたので、撮られたことには気付かなかった」と話す。
車を押す白瑪木洛さん。
また、写真が話題になっていることについて、「撮影された場所は標高約4300メートルで、1年のうち9ヶ月は雪が降っている。だから、あのようなシーンは日常茶飯事。『雪像』の写真は、実際には至る所で見ることができる。あの写真は僕だけでなく、年間を通して厳しい環境である標高が高い地域で勤務している交通警察官たちの姿でもある」とした。(編集KN)
大雪が降る中、第一線で勤務する甘孜州の交通警察官。
「人民網日本語版」2021年3月10日