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大相撲:全勝は朝青龍ら3人に 琴欧州は3連勝 4日目

作者:未知  来源:每日新闻   更新:2005-11-17 3:47:00  点击:  切换到繁體中文

大相撲九州場所は4日目の16日、朝青龍が出島に粘られながらも慌てずに押し出して4連勝。全勝は琴光喜、十文字と3人になった。大関取りがかかる琴欧州は3連勝。栃東は右脇腹の故障で休場。

【マイク集】

 ○朝青龍 差したのは自分が早かった。下手に出ると小手投げがあるので待った。栃東の休場は残念だ。対戦が楽になっちゃう。大関陣は耐えないとね。

 ●岩木山 (琴光喜に差された右を)折ってやろうと思うぐらいに振ったんだけど。取らせちゃったらダメだな。

 ○旭天鵬 (稀勢の里を降し)ひと回り(12歳)離れてるんだよ。オレが入門した時、相手は6歳だよ。自分は若いと思っているのに、年を感じるな。

 ○琴奨菊 (ライバルの)豊ノ島が動きのいい相撲で勝ったから、気分よく相撲を取れた。みんな口にはしないけど、親方の定年なので、いい成績で年を越したいという気持ちがある。自分もついて行きたい。

 ○高見盛 (3連勝の栃乃花に完勝)立ち合いは当たれているが、まだ自分の相撲を取りきれていない。

 ●片山 (善戦むなしく4連敗)土俵際が見えると焦っちゃう。いい流れなんですけど。一つ勝ったら変わるのに。

 ○十文字 (4連勝に)ついてるね。右返したから大丈夫と思ったけど、それでも相手が前に出てくるから泡食った。自分の相撲を取っているだけ。

 ○豊ノ島 前に出ようとしたが……。(決まり手はかわず掛けで)最後は思い切って捨て身の技です。比較的よく動けている。

 ○魁皇 もろてで来るのが分かってた。下から行こうと。間を空けると引いてくるんで。(足は)徐々に良くなっている。

 ●出島 出れないっすね。(立ち合いで)すぐに止められちゃっているので当たりが弱い。残すので精いっぱい。

 ◇兄弟子、琴光喜も奮い立つ

 今場所で定年を迎える師匠の花道を飾ろうと、奮い立つのは、琴欧州だけではない。初日から白星を四つ並べた兄弟子の琴光喜。「横綱に」との師匠の期待を裏切り続けた29歳だが、最後の幕で、「主役」は譲れない。

 相手は4勝6敗と合口の悪い岩木山。右四つは自分の形だが、小手に振られて出られない。それでも慎重に、腰低く、ブルドーザーのごとく寄り切ったのが好調の証し。1分を越える相撲に背にはびっしょりの汗が光った。

 「よっし、いいねえ。(琴欧州と)2人で切磋琢磨(せっさたくま)しているのがいいんだ」とは、師匠の佐渡ケ嶽親方(元横綱・琴桜)。今場所初めて、部屋の幕内力士4人そろっての白星に一段とほおも緩む。

 場所前から琴欧州とライバル心むき出しにけいこを重ねた。投げの打ち合いで、壁に激突しかかるほど。その姿は、日大時代にタイトルを独り占めし「ホープ」と騒がれた男の意地と映ったが、「最後の親孝行は(琴)欧州に任せればいいよ」とはぐらかしていた。

 幕内で初日からの4連勝は関脇の02年初場所、前頭4枚目の04年初場所に続き3度目。その2場所は12勝、13勝と大勝ちしている。「後輩に抜かれて、胸の内では悔しいんだろ」と親方。4日目で優勝争いでは、鬼が笑うが「(琴欧州と)お互い頑張って、師匠を喜ばせられたら最高っすね」。弟弟子が大関昇進をはなむけとするなら、兄弟子は賜杯か。【藤野智成】

【花道】

 ○…千代大海が4日間で3回目となる引き技で垣添を降し、辛くも白星を積み重ねた。立ち合いは突っ張って出たが、かわされ、懐に入られて押し込まれた。しかし、土俵際、相手をはたきながら、思い切って飛び上がった。勢い余って自分も土俵に転がったが、垣添が土俵を割るのが速かった。「あれしかないタイミング。誰もほめてくれないけど。ひくタイミングを知っているのは、おれしかいない」。押し相撲が身上の大関が、半ば開き直って絶妙の引き技を肯定していた。

 ○…玉乃島が珍手「後ろもたれ」で、うるさい安馬を降した。背中から相手にもたれかかるように体を預けるもので、01年に決められた新手82手の一つ。幕内では昨年名古屋場所の高見盛(勝ち)・追風海戦以来2度目。玉乃島は「何がなんでも出そうと思って。先に落ちるのを見た」と言い「技と言うより、流れでああなった」。一方安馬は、ほぼ同時に体が落ちたこともあり、花道でしきりに首をかしげた。支度部屋でも「オレ負けたと思う? 相手を見ながら落ちたのに」と逆に問い返し、物言いもつかない軍配に不満タラタラ。

 ○…琴欧州が3連勝。雅山の変化を警戒して立ち遅れ、押し込まれる場面もあったが右前みつをうまく捕まえて動きを止めた。琴欧州は「迷っていた。下がったけど動けたし、右も取れてよかった」と、気をよくして笑顔も見せた。慎重に取った前日の出島戦を「大事な一番だった」と振り返り、「だいぶ落ち着いてきた」とも。その後、師匠と食べたふぐの話には「おいしかったけど、おなかがいっぱいにならないな」とおどけた。


 

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