日本人選手が各地のキャンプで基礎練習に励んだ
〇…松坂の高い能力は投球だけにとどまらない。日本でプレーした8年のうち、ひじ痛で戦列を離れた2002年を除き7度ゴールデングラブ賞を獲得した“名手”は前日から野手も加わった連係練習で軽快な動きを見せた。
傾斜がきつめのマウンド、天然芝を敷き詰めた内野……。日本ではなじみの薄いグラウンドで守らなければならない。だが、これも五輪やワールド・ベースボール・クラシック(WBC)など、国際舞台では経験済みなだけに、松坂は「初体験ではないので違和感はない」。自分の守備が自分の勝敗を左右する。その自覚は誰よりも強い。(共同)
〇…カージナルスの田口が、外野飛球に対する感覚を磨くため、わずかな時間差で3本続けてフライを追う練習を行った。
飛球を上げるマシンから1秒前後の間隔で次々と球が飛び出す。1個目を捕球したときには、もう3個目が上空に。さすがの名手も3個目の飛球には対応しきれない場面もあった。しかし、取れなくても「打球が瞬時に見えて(軌道や落下点が)イメージできれば、今は大丈夫」と田口。マッケイ・コーチも「年齢を重ねても野球の技術は上がっている」と話した。田口の守備は今年も健在のようだ。(ジュピター共同)
毎日新聞 2007年2月26日 14時46分