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今週は5週連続東京G1を締めくくる、春のマイル王決定戦「安田記念」。「穴当番」の浜田公人記者は、東京コースの芝状態を徹底分析。先行馬有利の判断で、バランスオブゲームが浮上した。 ダービーはこれぞG1という見応えのあるレースだったが、ただ指をくわえて観戦していたわけではない。当日の芝に安田記念につながる重要なヒントを発見した。ダービー当日の東京競馬場では芝のレースが7鞍行われたが、勝ち馬はすべて4角7番手以内の位置取り。しかも、うち6頭が直線で馬場の真ん中より内側を伸びてきた。中団よりも前の位置で運び、直線で内側を突くことが、今の東京芝を攻略する絶対条件。4週連続で開催された東京G1の優勝馬も、この「4角7番手以内、直線真ん中より内」というパターン。NHKマイルCのロジックだけが4角10番手だったが、終始最内を通っていた。 この勝ちパターンで浮上するのがバランスオブゲームだ。ここまでの重賞6勝は、すべて4角3番手以内で通過している。枠順に左右されず、すんなり好位置を奪える先行力は、今の東京において欠かせない要素だ。加えて、今回は約3カ月半の休み明け。バランスと言えば当代随一の鉄砲巧者。重賞6勝中4勝を、3カ月以上の休養明けで挙げている。「使い減りするタイプで、リフレッシュした状態のが馬体もしっかりしている」とは宗像師。やはり3カ月の休み明けだった前走・中山記念を快勝すると、すぐに放牧に出され、安田記念一本に照準を絞ってきた。ダービーでは残念ながら騎乗馬のなかった田中勝も「来週はチャンスがあるから」と意気込んでいる。 G1では【0・0・1・11】とパンチ不足の印象だが、唯一の3着が04年安田記念。16番枠から先行集団に取り付き、5F通過57秒5のハイペースをしのいで、勝ち馬ツルマルボーイに0秒2差まで食い下がった。 ただし、ここ4週の東京は必ず週末に雨が降っている。パンパンの良馬場だと法則が崩れる可能性も…。今週1週間、空とにらめっこしながら、天候と馬場の状態をしっかり見極めたい。(浜田 公人) スポーツニッポン 2006年5月30日 |
安田記念:東京の馬場でバランス浮上
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