【ボン小坂大】日本代表は16日、クロアチア戦に向けて、当地のSSFボン競技場で紅白戦を行ってキャンプ地での練習を仕上げた。試合は1-1だった。
先発組には、右足を打撲して別メニューで調整していた中村(セルティック)が復帰。前半の30分間では、立ち上がりこそボールの動きが停滞したものの、サイドを効果的に使うとチャンスが生まれ、前半26分に三都主(浦和)のクロスに高原(ハンブルガーSV)が頭で合わせて得点した。
後半は25分間。終了間際に控え組の玉田(名古屋)がこぼれ球を決めて同点とした。3日連続で視察した日本サッカー協会の川淵三郎会長は「元気ない? ジーコ監督とも話したけど、もうやるしかない。前を向いて頑張ってほしい」と期待を込めた。
日本はこの日の練習後、試合会場となるニュルンベルクへ移動。17日はフランケン競技場で公式練習をする。
○…右ひざを痛めているFW高原(ハンブルガーSV)は15日のシュート練習には参加しなかった。「もともと痛いので、気になって抜けた」という。オーストラリア戦では、右足での決定機でシュートを外しており、試合でも痛みを引きずっている様子だった。本人は「現状維持です」とは言うものの、得点が求められているだけに、クロアチア戦への影響が気になるところだ。
○…紅白戦に出場した中村だったが、風邪気味で体調不良のため足早に練習場を去った。日本代表の森川嗣夫ドクターは「15日夜から熱と頭痛があった。試合は大丈夫だと思う」と説明した。右足打撲のため、この日から全体練習に合流したばかりだったが、気温の変化の激しいこの地で、入ってから2度目の風邪となった。
毎日新聞 2006年6月16日 23時40分 (最終更新時間 6月17日 1時15分)